飛騨市「畑でクッキング」とは?
今年で3年目となる、飛騨市が主催する食育事業。飛騨市の豊かな自然をそのまま味わい、学ぶことを目的とした、親子参加型のイベントです(子供だけでも参加可)。
飛騨地域と言っても、我が家のように農業に従事せずまちなかで暮らしていると、なかなか「農」と「食」の関係に触れる機会はありません。
日々の買い物の大半はスーパーで、全国に流通している肉や野菜を買って済ませているので、その裏側で私たちの暮らしを支えている農家さんの努力や知恵は、ほとんど見えないままです。
農家のお友達から野菜を分けてもらう、というような、都会にいたころには考えられなかったイベントは増えましたが、子供たちにももっと「農」を身近に感じて欲しいと思っています。
そんな中でこのイベントが、飛騨市古川町のソヤ畦畑さんの農園で開催されると知り、すぐに申し込みました!
ソヤ畦畑って?
古川町の中心部から車で15分ほどの場所にある畦畑(うねはた)地区で、2017年から営まれている農家さん。農薬どころかあらゆる肥料や堆肥も使わない、自然農法の手法で、昔から続く種の野菜を多品種育てておられます。
今の季節(8月)はなんといってもズッキーニ。ソヤさんのズッキーニは、元気でぎゅっと濃い味がします。それまでは水っぽいズッキーニしか食べたことがなかったので、はじめて食べた時はとても衝撃を受けました。
ソヤさんの農業にかける想いは、TOFUマガジンのインタビュー記事 に詳しいです!
当日の流れ
飛騨市役所からはバスで畑へ
当日の朝、8:30 に飛騨市役所に集合。
当日は 50名の参加者がいましたが、密にならないようまた2台のバスに分かれて、余裕を持って着席します。
収穫体験
当日は4グループに分かれて、それぞれのアクティビティを巡っていきます。
私たちの班は、まず収穫体験から。
さっそく畑に入り、ソヤさんで育てている以下の4種の野菜を収穫させてもらえました!
- 新黒なす
- 半白きゅうり
- 鈴ピーマン
- 甘長とうがらし
小さな子たちも、慣れない鋏を頑張って使いながら、「これが大きくて美味しそう!」なんて言いながら上手に野菜をとっていました。
収穫した野菜は、お土産に持たせてもらえました!
変わった食べ方の試食会
次の体験は、飛騨野菜を使った個性的なお料理のデリやランチを提供する earth to table のミサさんが講師となり、ソヤ野菜の変わったお料理の仕方を教えていただくというもの。
うれしい試食つき!
「このシャーベット、何の野菜できていると思う?」といった質問に、一生懸命首をかしげる子供たちがとても可愛かったです。
食べ慣れていると思っていた野菜にもこんな調理の仕方があるのかと、大人の方も驚きと学びが深い、たのしい時間でした。
お野菜クイズ
お次は、畑の脇に張られた大型テントの中に入って、クイズタイム。
農園主である森本悠己さんが、野菜にまつわるさまざまなクイズをフリースタイルで出してくれます。
クイズは、毎年自家採種を続けているソヤ畝畑ならではの、種にまつわるお話が中心。
私たちの日頃の野菜に対する常識を覆すような事実が次々に披露され、私もとても驚きました。
何世代もその土地で味を継いできた、野菜の種子がもつ力に、思いを馳せてしまいます。
飛騨牛コロッケでオリジナルバーガー作り
最後はお待ちかねの、お料理タイム。
飛騨地方の人なら一度は見たことがある ひだコロッケ本舗 さんのトラックで、揚げたての飛騨牛コロッケと、ほうれん草を練り込んだバンズをもらいます。
そこに、大きなフライヤーで続々と素揚げされていくソヤの野菜たちと、スペシャルなソースを挟んで、オリジナルバーガーを作っていきます。
これ、あまりの美味しさに写真を撮り忘れて夢中で食べてしまいましたが… ソヤさんのインスタにあった画像をどうぞ!
ソヤさん特製の、これまたソヤ野菜がふんだんに使われたタルタルソースと、揚げたての飛騨牛コロッケ、柔らかいバンズが渾然一体となって、言葉を失うおいしさでした!!
これを食べるためだけに、また来年も参加したい…。
まとめ
子供に食と農のつながりをもっと知ってほしい、というきっかけで参加したものの、大人である自分の学びがとても大きい日になりました。
子供の方も、少し飛騨の野菜が身近になり、愛着が沸いたようです。
お土産の新黒ナスをさっそくその日に夕飯に出してみると、いつもはそんなに好きじゃないのに、自分で頑張って収穫したものだといってパクパク。
もちろんこの日見せて頂いたのは、膨大な農家さんのお仕事の、ほんの一部でしかないはず。
なにげなく頂いている野菜の裏側に思いを馳せながら、もっと勉強していきたいと思うきっかけになりました。
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