「匠の館」って?
ある日子供に「水族館に行きたい」とせがまれ、水族館のない飛騨地方から行ける最寄りはどこだろう… と調べていると、なんと高山市内の丹生川町エリアに見つけた「森の水族館」という謎のスポット。
新聞にも載ったことがあるようで、ひょっとすると記事を読まれた方もいるかもしれません。
「匠の館」は、丹生川から平湯方面に向かう 158 号線から少し入ったところにある、民芸ミュージアム。
明治時代に建てられた飛騨の民家がそのまま博物館として保存されており、高山市の指定文化財にもなっています。
この匠の館の敷地内のお庭に、世界一小さな水族館こと「森の水族館」があります!
子供と一緒に何度も行きたくなるとても楽しい場所なので、紹介したいと思います。
みどころ紹介
庭で飼われるアヒルや馬たち
受付を済ませた後、まずはお庭に案内されて入ると、野放しにされたアヒルたちが出迎えてくれました。
お庭の中には、アヒルだけでなく、貴重な烏骨鶏や木曽馬も。
手洗い場も用意されているので、自由に動物たちと触れ合うことができます。
昔はこんなふうに、民家の敷地内でいろんな動物と共存していたんですね〜。
敷地内に流れる小川や井戸の手押しポンプも珍しく、しばらく動物たちと一緒に外遊びを楽しんでいました。
水族館
庭を奥に進むと、「森の水族館」が登場。
40平米ほどの小さな空間に、淡水魚をあつめた水槽が所狭しと並んでいます。
水族館のない飛騨地方で育ち、この日が水族館初体験だった我が子。
普段からスーパーの鮮魚売り場や和食屋さんにある水槽を眺めるのが大好きで、小さな水族館とはいえここまでたくさんの魚を一度に見るのは初めて。
いろんな種類の魚が泳ぐ姿に、釘付けになっていました。
その大きさと珍しさから「幻の淡水魚」とも呼ばれるイトウも飼育されています。
こんなに大きい川魚がいるとは母も初めて知りました!
飛騨の昔ながらの民家
お庭と水族館を満喫した後は、玄関で靴を脱いで、匠の館にお邪魔します。
明治時代に建てられたこの建築はどこをみてもとても立派で、100年以上も飛騨の豪雪に耐えてきたその風格から、高山市の指定文化財にもなっています。
高山の古い街並みにある「日下部家住宅」を作った飛騨の名匠・川尻治助さんが建てられたそうです。
こちらの建物は実際にオーナーさんのご家族がお住まいなので、現在も変わらず使っているという囲炉裏や磁石式電話(となりのトトロでサツキがお父さんの研究室に電話する時に使う、黒いあれです!)も見ものです。
磁石式電話は、実際に試してみることができるんですよ。
元々は蚕の飼育部屋だったという二階にあがると、その日は地元出身作家さんの絵の展示がされていました。
アニメ「呪術廻戦」のキャラクター・両面宿儺のモデルと言われる、丹生川に伝わる伝説の登場人物「両面宿儺像」の絵もありましたよ。アニメの雰囲気とはかなり違いますね〜。
館内をよく探してみると、隠れているまっくろくろすけに出会えるかも!?子供さんと、よーく探してみてくださいね。
昭和の高山駅舎ジオラマ
なんと言っても驚いたのは、昭和9年に開業した高山駅舎とその周辺の高山の街並みを模したジオラマと鉄道模型の展示。
鉄道模型はちゃんと動き、SLの中には乗客も乗っていて、とても精巧に作られています。
お部屋の照明を消して模型を動かしてもらえ、最後には高山の町に上がる花火も鑑賞できますよ。
活気あふれる昭和の高山の町並みに思いを馳せて、大人もじーんとしてしまう感動的な展示です。ぜひ体験してみてください!
アクセス・店舗情報
大人も子供も楽しめる、丹生川町「匠の館」の情報です。
電話番号: 0577-79-2505
入場料:大人 500 円 / 小学生 400円
営業時間: 8:00〜17:00(年中無休ですが、冬季は臨時休業されていることもあるため、事前にお電話が確実です)
ほおのき平や平湯温泉の行き帰りに寄るのも良いですし、おなじ丹生川エリアにはとても美味しい定食屋さんや、大型遊具がある公園もあるので、丹生川町を楽しみ尽くすのもオススメです!
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